歯科衛生士が口腔ケアと口腔衛生指導を行い、日ごろから適切な歯みがきや口腔ケアに努めていると、ウイルス性感染症の発症率を10分の1に減らすことができる可能性が示されています。
ウイルス性感染症の予防には、手洗い、うがいが大切ですが、適切な歯みがきや口腔ケアが大きく、役立つことを知っておいていただきたいと思います。
また、この時期に直ぐにでも歯医者での口腔ケアをお勧めします。3ヶ月の間に日常の歯磨きでは取れない汚れが蓄積し少なからず歯垢が付いてしまいます。
虫歯や歯周病の予防だけではなくウイルス性感染症の予防にも定期的に歯医者での口腔内ケアをお勧めいたします。
かかりつけの歯医者さんで適切な歯みがきや口腔ケアの指導を受け、日ごろからお口の中を清潔に保つ事を、ウイルス性感染症対策の1つに加えていただければ幸いです。
ウイルス性感染症は、せきやくしゃみなどの飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着したものに触れたり、患者と握手をしたりすることで感染します。
鼻やのどなどの気道の粘膜に付着し、細胞内に侵入したインフルエンザなどのウイルスは、ノイラミニダーゼと呼ばれるたんぱく質を溶かす酵素のはたらきで細胞外に放出され、増殖して感染を拡大します。
タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬はウイルスに直接作用するわけではなく、このノイラミニダーゼのはたらきを抑え、ウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染が広がるのを防ぐ薬剤です。インフルエンザなどのウイルス性感染病を予防するための第一歩は、適切な口腔ケアから始まります。
適切な歯みがきと口腔ケアでウイルス性感染症を予防!
歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの多くの感染症の原因となる細菌も含まれます。
これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、あらゆるウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする特性をもっています。
つまり、お口のなかが不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、ウイルス性感染症の発症や重症化を招きやすくなるというわけです。
ウイルス性感染症発症率が10分の1になった研究
実際、歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの研究があります。
東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らは、東京都府中市の特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の高齢者98人に対し、歯科衛生士による口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施しました。
一方、別のデイケアに通う高齢者92人には、ご自分がいつもなさっているように口腔ケアをしてもらいました。
歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは、ご自分で口腔ケアをしたグループに比べ口腔内の細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼのはたらきが低下していることがわかりました。
さらに、インフルエンザを発症した人は、ご自分で口腔ケアをしていたグループでは9人であったのに対し、歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループでは1人でした。
この研究結果は国内外の歯科領域の専門誌で発表され、NHKの情報番組「ためしてガッテン」でも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました1)2)3)。
■ 参考
1)奥田克爾ほか:平成15年度厚生労働省老人保健健康増進等事業,口腔ケアによる気道感染予防教室の実施方法と有効性の評価に関する研究事業報告書,地域保健研究会,東京,2004.
2)Abe S,Ishihara K,Adachi M,Sasaki H,Tanaka K,Okuda K. Professional oral care reduces influenza infection in elderly. Arch Gerontol Geriatr.2006
.43:157-64.
3)阿部修,奥田克爾ほか:日本歯科医学学会誌:25,27-33,2006.
興学会の感染症対策への取り組み
興学会の新橋診療所、赤坂診療所、青山診療所は、厚生労働省認定基準の歯科外来診療施設基準(都内2%)をクリアした施設ですが、ウイルス対策の為、更にプラスアルファの取り組みを行っております。
1.空気の除菌
新橋、赤坂、青山の全ての歯科診療所では、常に院内の空気の除菌し、殺菌されて空気でクリニック内の安全な環境を保っています。
2.殺菌水の使用
院内で使われる全ての水、うがい、手洗い、治療中に診療台から出る水は全て殺菌力の高い次亜塩素酸が使われており、口腔内を殺菌しながら治療やメンテナンスを安心して受けることが出来、身体にも安全で害が無く2次感染を強力に、防ぐ事の出来る設備を整えています。
3.医療として、最高レベルの滅菌
各クリニックでは、医療行為を行う上で、滅菌最高レベルクラスBのオートクレーブによる機具の消毒と滅菌を行っております。
4.リラックス効果の高い香りでのお出迎え
除菌と同時にリラックス効果の高い森林の香りでお迎えできるようアロマセラピーを行っております。
5.コロナウイルス対策として、受付での検温
コロナウイルス感染対策として受付での検温を行っております。37.5度以上の患者様の診療をお断りしていますので、来院の前の検温をお願いします。
6.十分な感染症対策
診療台及び、施設内の十分な殺菌、滅菌、抗菌対策に力を入れ、ディスポーザブル(使い捨て)の強化を行っております。
7.マウスウオッシュのプレゼント
より安全に、より効果的に殺菌するマウスウォッシュ
「ペリオプロPREMIUM 」
興学会が推奨するマウスウォッシュ「ペリオプロPREMIUM」は、一般的に市販されているマウスウォッシュと比べてより安全に、より効果的にウイルスや歯周病菌を殺菌することができます。
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「ペリオプロPREMIUM」のお受け取り方法
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※ご来院の際にこちらのメール、またはメールのコピーや写真などをご提示ください。
どうぞ安心してご来院下さい。
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お一人お一人の患者様に支えられて興学会は、創立73周年を迎えることが出来ました。これからも「患者様を幸せにする」という興学会のミッションを忘れることなく、歯科治療により患者様お一人お一人の生活の質の向上と、素晴らしい人生のスタートを約束し、最先端の設備と必要な技術で、一人でも多くの患者様の健康を支える事の出来るよう努力してまいります。
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